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『妄想テレパシー』NOBEL先生インタビュー前編。「このマンガで本当に描きたかったテーマはこれからです!」 | rooVeR [ルーバー]

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『妄想テレパシー』NOBEL先生インタビュー前編。「このマンガで本当に描きたかったテーマはこれからです!」

Twitterで毎日4コママンガを連載する「ツイ4」でNOBELさんが描いている『妄想テレパシー』。作品を掲載するたびに数百もの反響が寄せられる人気4コママンガですが、どのようにして作品が生まれたのか、NOBELさんにインタビューしました。「ツイ4」という特殊なマンガメディアの特徴を交えながら、前・後編の2回にわたってご紹介します。

『妄想(もうそう)テレパシー』というマンガをご存知でしょうか?

『妄想テレパシー』は、Twitterで毎日4コママンガを連載する「ツイ4(よん)」で連載中のラブコメ4コマ。作者は「となりのヤングジャンプ」(集英社)で『僕と宇宙人』を連載していたNOBEL(ノーベル)さんです。
妄想テレパシー(1) (星海社COMICS) | NO...

妄想テレパシー(1) (星海社COMICS) | NOBEL |本 | 通販 | Amazon

via Amazon

テレパス女子とポーカーフェイス男子による学園4コマ

主人公は地味で控えめな女子高生の中野彩子(なかの・あやこ)。彼女は「他人の声が視える」というテレパス少女です。

他人のいろいろな「声」が伝わってしまう中野さんの日常は、とても騒がしくて賑やかです。それゆえに、誰かからのむき出しの「声」に傷付いたり、憂鬱になることも。そのため、他人と関わることを極力避けて生きてきました。

でも、高校3年になった彼女には、新しい悩みが……。その原因は、すぐ前の席にいる戸田隼人(とだ・はやと)くんにありました。無口でポーカーフェイス、周囲からも人気のイケメンがどうして?

戸田くんの頭の中は、自分(中野さん)への妄想で溢れかえっていたのです!
中野さんに視えるもの -『妄想テレパシー』NOBEL ...

中野さんに視えるもの -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

via sai-zen-sen.jp
見どころは何といっても、エロい妄想を繰り返す戸田くんに、一人心の中でツッコんでいる中野さんというコメディ。「カラーは妄想(リビドー)、モノクロは現実(リアル)」という帯キャッチコピーが示すとおり、中野さんから見た他人の妄想はすべてカラーで描かれている点が特徴です。

無表情で何を考えているのか分からないけど、中野さんへのぎりぎりアウトな「妄想」ばかりしている戸田くん。彼の饒舌な「声」にうんざりと頭をかかえる中野さん。『妄想テレパシー』は、そんな2人のやり取りを中心にした学園生活を描いています。

恋心が交錯するにつれ、奥深さが増していくストーリー

ところが、そんな2人の妄想コメディと思われていたストーリーは、話が進むにつれて違う一面を見せていきます。

きっかけを作ったのは、以前から戸田くんの近くで彼を想い続けてきたクラスメイトの東まなみ(愛称はマナ)。中野さんに対して笑顔で接してくるものの、内面では「隼人に近付かないで!」という敵意がダダ漏れです。
警告 -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

警告 -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

via sai-zen-sen.jp
一方の中野さんは、いざこざを避けるようにマナの気持ちを応援します。今まで他人との関わりから逃げてきた彼女にとって、マナたちとの「友達」のような交流は楽しくて、手放したくない大切なものへと変わりつつありました。

しかし春が過ぎた5月、修学旅行で事件は起こります。

ついにマナは意を決して戸田くんに告白をしますが、その結果は……。ある誤解によってマナとの関係に亀裂が生まれ、動転した中野さんはある行動に出てしまい⁉
笑えたことなんてない -『妄想テレパシー』NOBEL ...

笑えたことなんてない -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

via sai-zen-sen.jp

先生が「ツイ4」で描きたかった本当のテーマは?

2016年2月から連載をスタートした『妄想テレパシー』ですが、7月7日には第4巻が発売。実はこの巻では、中野さんがついに「ある気持ち」に気付くエピソードが描かれていて、「ツイ4」では多くの祝福の言葉が贈られました。

5月某日、いよいよクライマックスへの突入を感じたrooVeRは、物語の生みの親・NOBEL先生にインタビューを敢行。その率直な感想を伝えたところ、「本当に描きたいテーマはこれからなんですよ」という回答が。……な、なんだってー⁉
第378話『告白』にて

第378話『告白』にて

via © NOBEL 2017
そこで『妄想テレパシー』が生まれた経緯やストーリーの作り方、「ツイ4」という媒体などについて、色々とお伺いしました。星海社の代表取締役副社長COOで担当編集でもある太田克史さんを交えて、当日の模様をお伝えします。

作者: NOBEL

作者: NOBEL
読み方はノーベル。京都府出身。『妄想テレパシー』は、「ツイ4新人賞」発の連載作品第一号となる。自身のウェブサイトでも日々マンガを更新中。単行本に、『僕と宇宙人』(となりのヤングジャンプで連載。全3巻)。最近ハマっているものは『ファイナルファンタジーXⅣ』『Tokyo 7th シスターズ』など。

「新人賞座談会」の模様を見て「ツイ4」に投稿!

――『妄想テレパシー』は、Twitterで毎日4コママンガを連載する「ツイ4」が2015年6月から始めた「新人賞」から生まれた初の連載作品だと伺いました。NOBELさんは「ツイ4」に応募された経緯は?

NOBEL:いやあ、仕事が欲しかったんですよ(笑)。

太田:NOBELさん、「ツイ4新人賞座談会」の記事を読んだからって言ってましたよね。ぶっちゃけていきましょうよ! 

NOBEL:いやいや(笑)。私、当時は「となりのヤングジャンプ」で『僕と宇宙人』というマンガを連載させていただいていたんですけど、2巻が出たタイミングで打ち切りが決まっていて……。「次の仕事を探さなきゃ」と思っていたとき、ネットで「ツイ4新人賞」に関する記事を見たんですよ。
ツイ4新人賞座談会 | ツイ4 | 最前線

ツイ4新人賞座談会 | ツイ4 | 最前線

via sai-zen-sen.jp
――第1回目の座談会で応募作品がバッサリ斬られてた記事ですよね。ご覧になっていかがでしたか?

NOBEL:そうですね。マンガ家の立場からすると、編集者に酷評されることなんて日常茶飯事ですから、私も色々言われたなあくらいで、特に何も思わなかったんですよね。

ただ「ツイ4」さんって、すごくフォロワーさんが多いアカウントじゃないですか。だから、たくさんの人に見てもらえる良い媒体だなって魅力を感じていました。

連載候補は『妄想テレパシー』ともう1本あった!?

――そこでためしに応募してみたと。

NOBEL:はい。それに募集要項が4コママンガ10本と、比較的応募しやすいこともあって、『妄想テレパシー』と『365日君が好き』という2作品を出してみたんです。
妄想テレパシー -『第5回 ツイ4新人賞座談会』 | ...

妄想テレパシー -『第5回 ツイ4新人賞座談会』 | ツイ4 | 最前線

新人賞に投稿したときの『妄想テレパシー』第1話。実際に連載された同じ第1話と見比べてみると、中野さんや戸田くんのデザインに変化も。
via sai-zen-sen.jp
――いきなりすごいやる気ですね。それからトントン拍子に連載決定に?

太田:そうですね。編集部の作品への反応は2015年10月開催の座談会でも紹介させていただきましたが、すごく良かったんですよ。

実のところ、あれを掲載したときにはすでにNOBELさんとお会いしていて、連載をやりましょうという流れまで決まっていました。ただ、NOBELさんはもう一本の『365日君が好き』をやりたかったみたいで。
365日君が好き -『第5回 ツイ4新人賞座談会』 |...

365日君が好き -『第5回 ツイ4新人賞座談会』 | ツイ4 | 最前線

NOBELさんが『妄想テレパシー』の他に「ツイ4新人賞」へ投稿したもうひとつの作品。
via sai-zen-sen.jp
NOBEL:『365日君が好き』のほうが「ツイ4」という媒体に向いてると思ったんですよね。『妄想テレパシー』ってすごくダウナーなお話なので(笑)。

戸田の妄想でコメディっぽく茶化してはいるんですけど、中野さんって人のマイナスなところばっかり見てるじゃないですか。だから正直「ウケるかな?」って……。私が「ツイ4」を知った当時は、『トモちゃんは女の子!』や『女の友情と筋肉』に人気があったので、そういう明るい話のほうが良いのかなと思ったんです。
太田:なるほど、そうだったんですね。僕はだんぜん『妄想テレパシー』のほうが好みだったので、こちらで行きましょうと言ってしまいました(笑)。それで、30話分の短期集中連載を提案させていただいたんです。

30日間のおためし期間を経て、長期連載へ!

太田:今では恒例化してますけど、「ツイ4」で新人作家さんがデビューするときに使う短期集中連載のシステムも、NOBELさんと私で作ったシステムだったんです。
第29話『そのこころは』にて

第29話『そのこころは』にて

via © NOBEL 2017
――へええ、そうだったんですか。

太田:NOBELさんの連載をスタートさせるとき、これまでの彼女の実績から見て、単行本1巻分の連載をちゃんと続けられるのか編集部側では読めなかったんです。かといって4コマ10本だけでは、読者に『妄想テレパシー』の面白さを十全に伝えきれないよねと。

そこでNOBELさんから「30話分くらいボリュームがあれば、作品の世界観をしっかり打ち出せると思います」とご提案いただいたんです。
第374話『29話』にて

第374話『29話』にて

via © NOBEL 2017
――30話と言えば、先日の374話で伏線を回収した『そのこころは』(29話)のあたりですね。

NOBEL:ちょうどそのあたりですね。それまでのストーリーを含め、おかげさまで好評いただいて、長期連載ができることになったんです。

影響を受けたのは宮部みゆきと『魔法陣グルグル』

――ご自身に影響を受けているマンガ家や作品はありますか?

NOBEL:マンガだと『魔法陣グルグル』、小説だと宮部みゆきさんですね。

特に宮部さんは母がすごい好きで、実家にたくさん著書があったんです。私がまともに物語を読んだのは宮部さんの『蒲生邸事件』がはじめてなんですよ。

だから物語やキャラクターを創るときには、きっと宮部さんの影響があると思います。たとえば『妄想テレパシー』のキャラクターも年齢のわりにこましゃくれてるじゃないですか(笑)。宮部みゆきさんの著書に出てくる子供も、なんか全員賢いんですよ。
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太田:そうなんだ! それは初めて聞きました。NOBELさんのストーリーにはちゃんとミステリの系譜が続いていると思いますよ。

――なるほど。『魔法陣グルグル』の場合はギャグの素養を学んだとか?

NOBEL:いやいや、それはないですよ。私、ギャグセンスないし(笑)。でも、『グルグル』はすごい好きです。イラストやマンガを描き始めたのもそれが影響なので。

ちょっと変化球のラブコメを描くのが好き

――『妄想テレパシー』の誕生についてお伺いします。心が読める主人公はどのようにして生まれたんですか?

NOBEL:私は基本的にラブコメばっかり描いているんですけど、ふつうの恋愛ものじゃなくて、『僕と宇宙人』みたいにちょっと変わった要素を入れたくなるんですよね(笑)。それで、まず軸となるヒロインをテレパス少女にしようって決めました。だから戸田くんの「表情が読めない」という設定は後付けだったんです。
みんなは知らない -『妄想テレパシー』NOBEL | ...

みんなは知らない -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

via sai-zen-sen.jp
――なるほど。そうだったんですね。

NOBEL:連載を始めたころの戸田くんは、典型的なモテ男子っていうだけの設定なんです。30話分でどちらの葛藤も描くことは無理なので、テーマを絞り込む必要がありました。だからコンパクトにまとめたんですけど、いざ長期連載が決まってプロットを組み立て直したとき、逆の問題が出てきて。

だから、読み返してもらったら分かると思うんですけど、30話までの戸田くんって結構表情が出てるんですよね。最後なんて笑ってるし……。書き直せばよかったなってちょっと後悔してます(笑)。

「テレパス少女」の物語はこの世界にたくさんある

――テレパス少女のヒロインと言えば、えのきづ先生の『琴浦さん』(マイクロマガジン社)がありましたね。

NOBEL:不勉強で申し訳ないのですが、連載を始めるまで『琴浦さん』を存じ上げなくて、編集さんに言われて初めて拝見しました。たしかに相手の男の子がエロいことを考えてるところが共通してるのかなって思います。

ただ、『琴浦さん』では、かなり序盤からヒロインがテレパス能力を持っていることをカミングアウトしていたので、ストーリーは同じ骨組みではないだろうなと。描きたかった方向性が違っていたので安心しました。
第224話『今までいなかった人』にて

第224話『今までいなかった人』にて

via © NOBEL 2017
太田:やっぱり直近のヒット作品なので、そこに結び付けようとされる方がいるのは分かりますが、「心が読める主人公」はもはやひとつのジャンルと言ってもよいほどに多くある古典的なテーマのひとつですしね。これがもし40年前だったら、筒井康隆先生の『七瀬シリーズ』と似てるなんて畏れ多いご指摘を受けたと思います。

NOBEL:実際、読者さんから言われたのも最初の一週間くらいで、マナが出てきた12話目あたりからは聞かれなくなったんですよね。皆さんも連載を読んでくださるうちに「ああ、ちがう話なんだな」と理解してくれたのかなって思ってます。

太田:『妄想テレパシー』はどちらかというと「自意識」の話ですよね。
東まなみという女 -『妄想テレパシー』NOBEL | ...

東まなみという女 -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

Twitterでも人気の高い”マナ”こと東まなみ。初めて登場したころは中野さんに敵意むき出し(心の中では)だった。
via sai-zen-sen.jp

Twitterの反応は作品にどこまで影響を与えるのか

――「ツイ4」はTwitterでの反響がハッキリと分かるので、短期連載中は読者からの反応が気になったのでは?

NOBEL:30話分を描き切ってから開始しているので、反応を見ながら描いてたわけではないんですが、最初のころはけっこう気にしてましたね(笑)。

太田:最初のころ、僕が「1日5回くらい読者の反応を見てますよ」って言ったら、「私なんて50回くらい見てます」っておっしゃってましたよね。
「ツイ4」のTwitterサイトでは、基本的に毎日エピソードが更新され、その状況は作家や編集部へダイレクトに伝わっている。「ツイ4」の中でも『妄想テレパシー』は特に反響の高い作品のひとつだ。
――(笑)。今でも日々の反響はよくチェックされるんですか?

NOBEL:見ますよそりゃあ。どのエピソードが反響良かったのかは参考にさせていただいてます。

――読者のコメントなどもご覧になってるんですね。

NOBEL:もちろん読んでます。どういう話の流れやシーンに反応があるのか、各話ごとにリサーチできるのが「ツイ4」のメリットですからね。ただ、だからと言って反響に振り回されないようにはしてます。

たとえば「誰と誰をくっつけるのはやめてほしい」とか、「あの子がかわいそうだから早くどうにかしてあげて」みたいなコメントをよくいただきますが、「じゃあそうしよう!」みたいリアクションだけは絶対にしないように、って。コメントは本当にありがたく拝見しているんですけど(笑)。

長文の「コメント」も無言の「いいね」も同じ一票

――それはまたどうして?

NOBEL:物語の基本的なプロットはすべて結末まで組み立て終わっていて、編集担当さんと共有しているんです。だから、途中で路線変更すると、思っていた方向から話がずれて本末転倒になってしまいます。

私がふだんTwitterでチェックしているのは、どちらかと言うと「いいね」と「リツイート」の数のほうですね。そこだけは明確な数字としてハッキリ示されているので、とても参考になります。コメントも当然うれしいのですが、無言で押してくれた「いいね」や「リツイート」も、同じ一票として大切にしたいと思っているんです。
特にコメント数が300以上と多かったエピソード。また、反響の多い日には「いいね」が1万以上ついたケースも。
太田:Twitterでの反響って、編集者からすると、すごく良い意味でありがたいんです。

たとえば編集者と作家で意見がぶつかったとき、編集者って立場が弱いんですよ。全部がそうとは言い切れないんですけど、こと内容に関して言えば、正解はやってみないと分かんないじゃないですか。編集者ってよく「客観的に見た読者側の視点」として意見を言うんですけど、作家からすれば「それお前の意見じゃないの?」って気持ちが絶対にあるわけです。
NOBEL:でもあの数字を出されたら、読者の関心がどこにあるのかハッキリと理解できますからね。

太田:そうなんです。編集者側から見た「ツイ4」の利点はそこですね。エピソードを掲載したとき、「こうすると上手くいきますよ」とか「あれは変えた方が良いですよ」とか、僕らの言った意見も数字になって返ってくるんです。そこでちゃんと結果を出すことができれば、作家からも「コイツは信用できる」って思っていただける。こういうのって、これまでのマンガ連載では曖昧で分かりづらいものだったんですよ。

読者の反響を可視化できることが「ツイ4」の利点

ツイ4(@twi_yon)さん | Twitter

ツイ4(@twi_yon)さん | Twitter

「ツイ4」のTwitterサイト。2014年5月の開設以来、フォロワー数20万を超える人気メディアに成長した。
via Twitter
――エピソードひとつずつに担当編集さんとのやり取りがあるわけですね。その結果がすべてデータ化されるので、何が良くて悪かったのか分かってしまう。

太田:従来のマンガ誌だと、一話であったり一冊全体で出されていたデータが、「ツイ4」だとより細かく一ページ単位で分かるようになっています。しかも、雑誌では人気作品というだけで評価されてエピソードの良し悪しまでは判断できないケースだってあります。アンケート結果にどこまで信用を置いて良いのか。その存在自体に疑問が出てくるわけです。

でも「ツイ4」の場合、NOBELさんのようにきちっと締切を守ってくれるありがたい作家さんなら、打ち合わせをしてしっかりと練ったエピソードのデータを、週に7回集めることができます。編集側からすれば、その違いはずいぶん大きいと思いますよ。

作品はすべて一人で描いてます

――納期を守る作家さん。そうなんですか?

NOBEL:守りたいですね(笑)。

太田:相当過酷なお仕事だと思うんですよね。すごく気合の入った作家さんしか生き残れない、『仮面ライダー龍騎』みたいな世界ですよ。4コママンガを月に30本上げて、しかも毎日のように数字でジャッジを下されるのって。しかも自分だけじゃなくて周りの作家さんとも比較されるわけですからね。

――納品はふだんどのくらいのペースで?

NOBEL:今は一週間くらいですね。7話分をやって、次みたいな。
ちょっと思ってた -『妄想テレパシー』NOBEL | ...

ちょっと思ってた -『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

――いまって全部アシスタント使わずにご自身で描かれている感じですか?

NOBEL:そうですね。「ツイ4」の作家さんは大半の方がそうだと思いますよ。

太田:「ツイ4」で連載しているマンガが作家性の強い作品ばかりなのは、そこがひとつ大きな理由かもしれませんね。

――なるほど。とはいえ全部自分で描くのも大変じゃないですか?

NOBEL:月に30ページと毎日1ページでは意味が変わってきますからね。月刊ペースだとどこかでアシスタントを入れて集中して作業できるけど、毎日1ページを月に30本ですから。違う大変さがあると思います。

『妄想テレパシー』の本番はここから

――先ほど、会話の中で「『妄想テレパシー』は自意識の話」だとおっしゃっていましたが。

NOBEL:そうですそうです。

――4巻で中野さんが戸田くんのことを好きだって気付いたとき、ネットではわりとみんな祝福モードになってましたよね(笑)。

NOBEL:そうなんですよ。本当はここからがわりと本番なんです(笑)。彼女が自分の本当の気持ちに気付いたことで、ようやく彼女自身が自意識と向き合っていく予定でして。
第376話『おかえり』にて

第376話『おかえり』にて

via © NOBEL 2017
――なんと(笑)。スタートラインに立ったわけですね。

太田:まさにそうですね。NOBELさんがこの作品でやりたかったことプラス、この作品ならではの味が出てくるのはここからなんです。

NOBEL:どんだけスロースターターなんだよって話ですよね(笑)。

「ここからが本番」の意味とは?続きは後編へ!

インタビュー前半はここまで。取材は初めてというNOBELさんでしたが、とても作品が生まれた背景などについて、しっかりと自分の言葉で話しておられました。

つづく後編では『妄想テレパシー』の今後の展開や、マンガのカラー表現に関する未来予想図について、幅広く語っていただきました。合わせてどうぞお楽しみに!

『妄想テレパシー』NOBEL先生インタビュー後編。「卒業式までのシナリオはすでに決まってます」 | rooVeR [ルーバー]

『妄想テレパシー』NOBEL先生インタビュー後編。「卒業式までのシナリオはすでに決まってます」 | rooVeR [ルーバー]
Twitterで毎日4コママンガを連載する「ツイ4」でNOBELさんが描いている『妄想テレパシー』。作品を掲載するたびに数百もの反響が寄せられる人気4コママンガですが、どのようにして作品が生まれたのか、NOBELさんにインタビューしました。前編に続く後編では、『妄想テレパシー』の今後の展開について語っていただきました。

『妄想テレパシー』第4巻

妄想テレパシー(4) (星海社COMICS) | NO...

妄想テレパシー(4) (星海社COMICS) | NOBEL |本 | 通販 | Amazon

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著者:NOBEL
発売日:2017年7月8日
価格:830円[税別]
発行元:星海社

2016年2月より「ツイ4」にて連載中

妄想テレパシー(4) (星海社COMICS) | NOBEL |本 | 通販 | Amazon

妄想テレパシー(4) (星海社COMICS) | NOBEL |本 | 通販 | Amazon
AmazonでNOBELの妄想テレパシー(4) (星海社COMICS)。アマゾンならポイント還元本が多数。NOBEL作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また妄想テレパシー(4) (星海社COMICS)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

『妄想テレパシー』NOBEL | ツイ4 | 最前線

『妄想テレパシー』NOBEL  | ツイ4 | 最前線
中野さんは、他人の心の声が視える女子高生。そのせいで知ってしまった人気者・戸田くんの脳内は、自分への妄想であふれていた……!

NOBEL (@NOBEL827) | Twitter

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The latest Tweets from NOBEL (@NOBEL827). 漫画家◾︎妄想テレパシー/僕と宇宙人/初音ミクProjectMirai◾︎@728LEBON. ゴブレットビュート/ナナスタ
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コマツ
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エンタメ系情報誌で編集者を経て、フリーに転向。得意分野はマンガを中心に、映画やアニメなどインドアエンタメが中心です。

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