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『シン・ゴジラ』は『エヴァ』?意外な類似点まとめ | rooVeR [ルーバー]

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『シン・ゴジラ』は『エヴァ』?意外な類似点まとめ

興行収入21億円を超えるヒットを記録中の『シン・ゴジラ』。実際に観た人の中には、監督・庵野秀明さんの代表作『新世紀エヴァンゲリオン』との共通点を挙げる方も多くいました。そんな共通点をいくつかご紹介します。

『シン・ゴジラ』予告2 - YouTube

構成・編集:庵野秀明 公開日:2016年7月29日全国ロードショー 公式サイト:http://www.shin-godzilla.jp/ (C)2016 TOHO CO.,LTD.
みなさんはもう、『シン・ゴジラ』をご覧になりましたか? 

実をいうと、知人が試写を観て「うーん…」と唸っているのを見て、観るのを悩んでいた筆者。でも、興行通信社が8月14日に発表した映画動員ランキングで興行収入33億円を超える好調をキープしているなど、ふたを開けてみればこの夏一番のヒット作となっています。

先日ようやく『シン・ゴジラ』を観てきましたが、冒頭のタイトルロゴから始まる『ゴジラ』シリーズのオマージュに、特撮オタクでもある庵野監督らしい小ネタが満載。さらに時々アニメらしいカメラワークや演出があったりして、監督自身が見せたかったことを全部盛り込んだかのような情報量の多さに観る側も真剣モード。俳優・著名人のカメオ出演もやたらと多くて、正直一回の鑑賞では全部を把握できそうにありません。まったく予備知識がなくても楽しめますが、あると一層楽しめそうなマニア的要素が多い作品だと感じました。
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出典:『シン・ゴジラ』予告1より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
そんな『シン・ゴジラ』。賛否両論に分かれる映画の内容はさておき、ネット上でも話題になっていたのが庵野監督の代表作でもある『新世紀エヴァンゲリオン』との共通点。実際、筆者も「おっ」と思うシーンがいくつかありました。今回はそんな『シン・ゴジラ』と『エヴァ』の共通点をいくつか挙げてみます。

ゴジラ第一形態=第6使徒ガギエル

まず最初に聞かれた共通点がこちら。初めて東京湾から姿を現したゴジラは、いわゆる二足歩行タイプではなく両生類っぽいトカゲのようなビジュアル。深海魚のようにギョロっとした目に衝撃を受けた人も多いと思います。ガギエルと言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』でアスカが太平洋上で対峙した魚をつかさどった使徒。

個人的にそこまで似ているかな?と、さほど強い印象はありませんでしたが、ゴジラのイメージデザインを描いた前田真宏さんが『エヴァ』でガギエルのデザインを担当していたこともあり、共通点を見出した人もいるようです。

ゴジラ上陸=使徒、襲来

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出典:『シン・ゴジラ』予告2より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
こちらもかなりの方が共感していたはず。第2形態となり二足歩行となったゴジラが、鎌倉から上陸して神奈川を北上、武蔵小杉から多摩川をわたるシーンです。都内へと進行するゴジラと、それを食い止める自衛隊との攻防が見どころとなっていますが、多摩川河川敷に並ぶ戦車の光景は、さながら第壱話『使徒、襲来』を彷彿とさせます。未知の存在である使徒サキエルに対してなすすべもなく一掃される国連軍という、圧倒的な無力感を演出している意図も含めて共通しているものがあるかもしれませんね。
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出典:『シン・ゴジラ』予告2より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

石原さとみ=アスカ

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出典:『シン・ゴジラ』予告1より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
同じくネットではかなり聞かれたご意見。石原さとみさんが演じる米国大統領特使のカヨコ・アン・パタースンは、日本人の祖母を持つクォーターで将来の大統領を目論んでいるキャリア女子。ちょいちょいネイティブっぽい英語をはさみながら話すセリフに「これは一体?」と思った方もいるようですが、そういえばアスカの会話も一緒でしたっけ。意識高い系で勝ち気なところも似ているかもしれません。ちなみに石原さとみさん演じるカヨコ=アスカと同じように、市川実日子さん演じる尾藤ヒロミを綾波レイと重ねて見ていらっしゃる方もいるようです。
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出典:『シン・ゴジラ』予告2より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

ゴジラ=使徒

ゴジラはあくまでゴジラ、と分かってはいるものの、つい連想してしまう人も多かったのでは。特にラストシーンの意味深なゴジラの尻尾のくだりは想像をかき立てるようで、ネット上でも様々な意見が飛び交っています。

ストーリーの序盤、平穏な日本にある日突然現れ、大混乱へと陥れたゴジラ。歴代の『ゴジラ』シリーズの中には、怪獣を倒してくれるヒーロー然としたゴジラも登場しますが、今回のゴジラは得体の知れない恐怖そのもの。人類を破滅へと導く圧倒的な存在感は、『エヴァ』シリーズの使徒にも共通しています。ゴジラが登場しているシーンでは、おどろおどろしい楽曲ではなく、どこか神秘的で荘厳な楽曲が使われている点も印象的。

ちなみに同じような意見としてゴジラ=巨神兵というものもあるようですね。たしかに庵野監督と言えば『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンも有名ですから、そう関連付けたくなるのはすごく分かる気がします(実際、ゴジラが放射線流を放つシーンを見た筆者は心の中で「巨神兵だ!」と思いました)。

ヤシオリ作戦=ヤシマ作戦

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出典:『シン・ゴジラ』予告1より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
特に日本側の作戦シーンで流れるBGMを聞いて「あっ」と思った人も多いのではないでしょうか。
詳細は省きますが、総力を結集してゴジラを倒そうとするクライマックスへ向かう流れは、たしかにヤシマ作戦の展開とよく似ています。ちなみに音楽は『エヴァ』シリーズでもおなじみの鷺巣詩郎さん。彼が作曲した『EM20』という劇伴楽曲シリーズがベースになっています。

ところでこの”ヤシオリ”という作戦名、劇中でその名を聞いても「なんで!?」としか感想が浮かばなかったのですが、後で調べてみると、日本神話でヤマトタケルノミコトがヤマタノオロチを酔わせて退治するために用いた酒が“八塩折之酒(やしおりのさけ)”と言うそうで。まったく気づきませんでした…。

観れば観るほど、新しい発見がある

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出典:『シン・ゴジラ』予告2より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
他にも、ゴジラを巡る日本とアメリカなどの政治的図式など、想像力を働かせながら観るとまだまだ共通点が見つけられそうな『シン・ゴジラ』。

とはいえこの映画がオマージュしているのは『エヴァ』だけではありません。
例えば劇中でたびたび見受けられる登場人物のテロップは、1967年公開の映画『日本でいちばん長い日』からと言われています。岡本喜八監督ファンであるという庵野監督の嗜好がよく見られる演出ですが、実は劇中でゴジラを知るキーパーソン、牧悟郎博士の顔写真が岡本監督のものであるという小ネタも。

そんなマニア心をくすぐるトピックがあちこちに散りばめられているところも、『シン・ゴジラ』がヒットした理由かもしれません。一度ご覧になった方も、今度はそんな小ネタを探しに、もう一度劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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出典:『シン・ゴジラ』予告2より
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

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コマツ
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エンタメ系情報誌で編集者を経て、フリーに転向。得意分野はマンガを中心に、映画やアニメなどインドアエンタメが中心です。

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