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「町の金物屋さん」はなぜ生き残れる?客が入っているか心配なお店にぶっちゃけ話をしてもらった | rooVeR [ルーバー]

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「町の金物屋さん」はなぜ生き残れる?客が入っているか心配なお店にぶっちゃけ話をしてもらった

大型店やネットショッピングなどに押され、布団店、文房具店、金物店といった「町の専門店」が、少なくなっています。そんな中でも、“なぜか”営業を続けている地域密着型店舗が存在するのも事実。そんなにたくさんお客さんがきているようにも見えないけれど、何十年も営業を続けている……なんで!?そこには、確かな理由が!今回は品川区にある金物店店主を直撃して、素朴な疑問をぶつけてみました!

カオスすぎる店内には朝っぱらからお客さんが……!

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今回、取材を快諾してくれたのは、品川区・中延スキップ商店街にある「清水屋金物店」さん。商店街では比較的大きな店舗で、外から見ると大量の商品がごっちゃごちゃ(いい意味で)!朝10時前ですが、お客さんがちらほら来ているようです。

朝っぱらから商店街の金物屋さんに来る人ってどんな人なんでしょうか……?店主の浅海さんにお話をお伺いしました!
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――おはようございます。朝早くからお客さんがいらっしゃってますが……。

「はい、朝と夕方は近所の工務店の方が多いですね。」


――なるほど、「プロ」の方がいらっしゃるんですね。それにしても品数がずごい。もはや何屋さんか分からないくらいに……。

「商品は全部で3000種類くらいでしょうか。お客さんのリクエストに応え続けていたら、いつの間にかこんなに増えてしまいました。」

町の金物屋は3軒中2軒が閉店!……やっぱり厳しい世界だった

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――お客さんは毎日どのくらい来るんですか?

「多い時で1日120~130人くらいかな。大半が近所の人ですね。」


――結構たくさん来ているような……ということは、結構儲かっているのでは?

「そんなことはないですよ。昔はこの商店街にも3軒金物屋があったのですが、大型のホームセンターができたりネットショッピングの影響もあって、今はうちだけになってしまいましたし。厳しいですが、地域の皆さんに支えられてなんとか、という感じです。」

一番の売れ筋は「売り物」じゃない……!

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――とにかく品数が多くて何が何だか、という感じもするんですが、実際どんなものが売れ筋になっているのでしょうか?

「うちの売れ筋は「合鍵」と「包丁研ぎ」ですね。特に包丁研ぎは順調です。」


――売り物じゃないんですね……!

「サービスが一番の売り物です(笑)。」


――包丁研ぎはいくらですか?

「390円です。」


――安くないですか?

「いえいえ、安い包丁って今1000円くらいで買えるでしょう。1000円の包丁を持参されて1000円を取るわけにはいきませんから。ちなみに合鍵は550円から。今主流になっているディンプルキーの合鍵は2800円からですね。」


――これも安いような。

「実は合鍵を作る料金に決まりはないのです。一応メーカー推奨価格はありますが。それで店が自由に価格を決められるんです。」

まさにジャンルレス!やっぱり何屋さんかよく分からない(誉め言葉)

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――その他には、どんなものがオススメですか?

「売り場では季節ごとに品揃えを変えています。今は青梅が旬ですから梅酒を漬ける瓶などを揃えています。冬場には鍋を置きます。あと意外と売れているのがスリッパで、大工さんがまとめ買いをしてくれることも多いですね。それから、うちではタバコを販売しているのですが、今後は無煙タバコも取り扱う予定です。対面販売で管理がしっかりできないと取り扱えないそうで、品川区ではうちを含め2店舗のみの販売です。」


――もはや金物屋さんの枠に収まっていないですね。

「そうですね(笑)。」

地域の方へ向けた細やかなサービスでがっちり!

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――お店のアピールポイントを教えてください。

「お住まいのお悩みなら大体のことは解決できることですかね(笑)。こないだは若いお客さんから、突っ張りポールの設置ができないとか、家具のキャビネットが壊れて修理したいけどどこに頼めばいいのか分からないという声を聞きまして。それで500~1000円くらいの工賃を頂いて対応するサービスも開始しました。

鍵のトラブルにも対応します。先日も高齢の方が鍵穴に鍵が入らないというので、鍵穴に潤滑剤をワンプッシュして解決しました。もちろん鍵ごと取り換えるケースもありますが、その方に合わせた提案ができるのが強みです。まずはお気軽に相談をしていただければと思います。」

実は品川区のマイスター店に選ばれていた!

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――地域の皆さんへのサービスという意識が感じられますが、やっぱり地元への想いは強いのでしょうか?

「2009年(平成21年)には、一般の方の投票で品川区推奨店(マイスター店)40店に選ばれました。元々この地域で生まれ育ったものですから、やっぱり地域に恩返しをしたいという想いはあります。10年くらい外で働いた時期もありましたが、結局地元に戻りました。地元とのコミュニティは大事にしたいですから。これからも家族で店を切り盛りして、ずっとこの店を続けたいですね。」

かゆい所に手が届く地域密着サービス……それが生き残っている理由だった!

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10,000円の包丁なら“一生モノ”として使えます、と店主の浅海さん。つい最近も80歳の女性が包丁を研ぎにきたそうです。実はその包丁は女性が20歳の時にこの店で購入したもの。なんと60年間も使い続けている、という歴史を感じさせるエピソードがありました。

また、合鍵を作るマシーンもかなりの年代物。これも使い勝手がよくご主人の財産なのだとか。鍵も包丁もタバコも実は管理が厳しい商品ですが、地元密着の専門店なら安心して購入できそうです。今回の取材を通して、「町の金物屋さん」が生き残っているワケが分かった気がしました!

【店舗情報】
「清水屋金物店」
住所:東京都品川区東中延2-1-19
電話:03-3781-4967
営業時間:8:00〜20:00
定休日:水曜日
URL:http://www.nakanobu.com/article/2014100302436/0004758.html
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