ChatHead

お客さんとの会話で生み出される流行だけに惑わされない至福の一杯──「TORANOMON KOFFEE」吉岡裕記さんインタビュー | rooVeR [ルーバー]

このエントリーをはてなブックマークに追加
0

お客さんとの会話で生み出される流行だけに惑わされない至福の一杯──「TORANOMON KOFFEE」吉岡裕記さんインタビュー

コーヒーは好きだけれども、自分好みのコーヒーになかなか出会えない…。そんな時、親身になって相談に乗ってくれるのがバリスタです。「TORANOMON KOFFEE」の吉岡裕記さんにバリスタとして大切にしていることをインタビューしました。

1日中客足が絶えない、オフィス街の中心に位置するコーヒー店

P.M.A.トライアングル (101424)

via P.M.A.トライアングル
──さきほどからひっきりなしにお客さんが訪れますね。
「そうですね、ありがたいことに(笑)。虎ノ門ヒルズや近隣のビルで働いている方を中心に、地方からいらした観光客から外国の方までさまざまな方が足を運んでくれます。さまざまな方とお話する機会が増えるので、バリスタ冥利に尽きますね。」

喫茶店やカフェが根付いた京都での暮らしが転機に。日本料理から一転バリスタに

P.M.A.トライアングル (101429)

via P.M.A.トライアングル
──吉岡さんはなぜバリスタになろうと思われたのでしょうか?
「学生時代に大手コーヒーチェーンでアルバイトをしていたこともあり、カフェは好きだったんですよ。転機になったのは、日本料理の仕事をするために行った京都です。

京都は新しいコーヒーの文化が発達していたというよりも、昔ながらの喫茶店や京都らしいカフェがたくさんあって、当時はそんなカフェが好きで巡るうちに、自分でカフェを開きたいと思っていました。それからおいしいコーヒーとの出会いを求めて上京したところ、当時まだ飲めるお店が少なかった、シングルオリジンのエスプレッソとの衝撃的な出会いがあり、バリスタになろうと決意したんです。」
P.M.A.トライアングル (101433)

via P.M.A.トライアングル
「2010年くらいのことなんですが、スペシャルティコーヒーを提供するお店は、今のように多くはなかったんです。当然シングルオリジンも多くなかった。そんな中、偶然出会ったあるお店のエスプレッソを飲んで感動したんです。

飲んだ後に目の前が明るくなったくらい(笑)。コーヒーの味わいに対する意識が変わるきっかけになりましたね。」

日本料理に通じる繊細さ、緻密さと、客との対話が両立する仕事

P.M.A.トライアングル (122996)

via P.M.A.トライアングル
──日本料理とコーヒー。共通点はありましたか?
「ありますね。バリスタとしての道を歩み始めてから気づいたのですが、繊細で、緻密な部分に日本料理と通じる部分あるなと感じました。

ただ、厨房で働く日本料理の職人と違って、バリスタはお客さんの反応を目の前で確かめられるのがいいですね。職人気質な部分と会話とを両立できるのが楽しさでもあります。」

過渡期に入ったコーヒー業界で、勢いに流されずに独自の姿勢を貫きたい

P.M.A.トライアングル (101444)

via P.M.A.トライアングル
──今の日本のコーヒー業界について思うことはありますか?
「コーヒー業界は今、過渡期に入っていると思います。ただどんどん日本に誕生しているサードウェーブと上陸系は同義のように思っていて、お客さま目線で見ると、さまざまなお店があり、いろんな種類のコーヒーが飲めるという、今までで一番幸せな時代なのではと感じています。

そのうえで思うことは、自分のお店でやっていることを大事にすること。うちのお店って1対1の接客なのでお客さまとの距離がすごく近い。お客さまへの心遣いはなくさないようにしたいですね。」

正しい情報と知識をお客さまに伝え、好みにあったコーヒーを提供してこそバリスタ

P.M.A.トライアングル (101449)

via P.M.A.トライアングル
──吉岡さんのバリスタとしてのこだわりはどんなところにありますか?
「お客さまには、おいしいコーヒーとのいい出会いをしてもらいたいと思っています。僕自身、一般的に酸味が多く、好まれにくい浅煎りのコーヒーももちろん好きなので、好みに問わずいろんなコーヒーを試してほしいと思っていますが、コーヒーは嗜好品であり、楽しみ方は自由です。だからこそ、正しい情報や知識をお客さまに伝えることを大事にして、信頼されるバリスタでありたいと思っています。」

自宅でもおいしいコーヒーを飲んでほしいから、器具にあわせた提案も欠かさない

P.M.A.トライアングル (101462)

via P.M.A.トライアングル
──吉岡さんのバリスタとしての今後の目標を教えてください。
「バリスタとしての使命は、まずお店で飲んでいただくコーヒーのクオリティを上げることです。そして今度は、お客さまがご自宅などでコーヒーを飲むときに、どれだけおいしく飲めるか?という面を大事にしていきたいです。

『豆を買って家で淹れるとお店のものとぜんぜん違う』、そういった声にどう答えていくのか。『KOFFEE MAMEYA』では普段お客さまが使っている器具などを伺って、豆やおすすめの淹れ方を提案しています。」

バリスタは抽出のプロ。焙煎は信頼できるその道のプロに任せる分業制で

──コーヒー豆の焙煎はどうされているのですか?
「基本的に僕たちは抽出のプロで、焙煎には手を出しません。その道のプロに任せる分業制のような形を取っています。

例えばハウスブレンドは、京都の小川珈琲さんにお願いしています。オーダーをし、焙煎してもらった豆を店でブレンドしています。その上で、焙煎の具合など微調整をお願いすることもあります。」
P.M.A.トライアングル (122998)

via P.M.A.トライアングル

コーヒーは生活にメリハリと癒しを与えてくれる“おいしいもの”

──では、吉岡さんにとってコーヒーとは?
「いつでも身近にあって、生活に寄り添うものだと思います。例えば朝起きて、今日も1日頑張ろうという気持ちにしてくれる、言ってみれば生活のスイッチの切り替えができるものですね。

それに、生活に癒しを与えてくれるドリンクだとも思っています。美味しいものって体を癒してくれるじゃないですか?僕自身、美味しいものが好きなのでこういう意見になってしまうんですが(笑)。」
──吉岡さんが特にお好きな、もしくはおすすめのコーヒーを教えてください。
「繊細かつやさしい味わいで、甘さのある風味豊かなコーヒーが好みです。特に、常に虎ノ門のお店にあるわけではないのですが、ホンジュラスの「ミラヴァーイエ」という銘柄が好きです。

一般的にコーヒーは標高が高いところで収穫されるものがいいものができるといわれているんですが、この「ミラヴァーイエ」の農園では標高差で区画管理をしていて、トップが標高が一番高いところで収穫したもの、プレミアムはそれよりも低いところで収穫されたものとで分かれているんです。
僕はトップで収穫されたもののほうが、より繊細で、果実のようなフレッシュさが感じられて好みですね。
きれいな酸味で線が細く、バランスが良い豆になっています。飲んでいて心地が良いので、毎日飲みたくなります。飲み方はエスプレッソでもドリップでも何でも合います。」
P.M.A.トライアングル (101453)

via P.M.A.トライアングル
インタビューを通してコーヒーはもとより、お客さまへの心遣いがさまざまな面で垣間見えました。そんな絶妙なお客さまとの距離感が、コーヒーとの素敵な出会いを演出してくれそうです。コーヒー初心者も、もっと深く知りたい方も、吉岡さんとの会話を楽しみに出かけてみてはいかがでしょうか?

オフィス街の真ん中でスペシャルティコーヒーを堪能!「TORANOMON KOFFEE」で至福の一杯を楽しむ

オフィス街の真ん中でスペシャルティコーヒーを堪能!「TORANOMON KOFFEE」で至福の一杯を楽しむ
2014年のオープン以来、日本のビジネスの新たな中心地としての地位を確立した虎ノ門ヒルズ。ビジネスパーソンから観光客まで多様な人が集まる複合施設では、こだわりのスペシャルティコーヒーが味わえるんです。
このエントリーをはてなブックマークに追加

WRITER

RECOMMEND

CATEGORY RANKING

CATEGORY RANKING

RECOMMEND

WRITER