ChatHead

「サードウェーブ」――今、コーヒートレンドに何が起きている!?業界の変遷を振り返ってみた | rooVeR [ルーバー]

このエントリーをはてなブックマークに追加
0

「サードウェーブ」――今、コーヒートレンドに何が起きている!?業界の変遷を振り返ってみた

最近よく聞く「サードウェーブ」。コーヒーやカフェ業界のトレンドですが、いったいどんなブームなのでしょうか?そもそもこのブームによってコーヒーやカフェはどんな変遷を遂げてきたのでしょうか?“聞いたことはあるけど、実はよく分からない”サードウェーブブームについて調べてみました!

thinkstock (164376)

「サードウェーブ」というからには、もちろんファーストとセカンドがあります。その「ファーストウェーブ」「セカンドウェーブ」も合わせて解説していきます。

「ファーストウェーブ」とは

コーヒーの「ファーストウェーブ」とは、19世紀後半から1960年代にかけて起こったブーム。1900年代初頭にインスタントコーヒーが製品化され大量生産されるようになりました。その後、徐々に流通も発達したことで価格も安価になり、爆発的に広がっていったのです。
gettyimages (158576)

「セカンドウェーブ」とは

そして1966年、アメリカのカリフォルニア州バークレーに「Peet’s Coffee & Tea(ピーツ・コーヒー&ティー)」がオープンします。創業者はアルフレッド・ピート氏。

A post shared by Peet's Coffee (@peetscoffee) on

彼のモットーは
・ コーヒー豆の選定を妥協しない
・ 焙煎は丁寧に
・ 焙煎したてのコーヒー豆を使うこと
だったのだとか。
そしてピート氏と面識があり、「ピーツ・コーヒー&ティー」の店舗にも関わりがあったジェリー・ボールドウィンらが1971年にアメリカ・ワシントン州シアトルにオープンしたのが「スターバックス」です。
高品質の深煎り豆を使ったエスプレッソをメインに、カフェラテやカプチーノなどのアレンジコーヒーを提供するだけではなく、カフェのあり方そのものを変えました。ちなみにスターバックスの創業当時は「ピーツ・コーヒー&ティー」の豆を使っていました。

それまでのカフェとは違い、ゆったりとしたソファ、店内は全面禁煙、そして接客もフレンドリー。「ロゴ付きのカップを片手に街を歩く」姿がファッションアイコンともなりましたよね。
スターバックス以降、「シアトルズベスト」や「タリーズ」など、たくさんのカフェチェーンがオープンしていますが、こうしたカフェが「シアトル系カフェ」と呼ばれ、このブームが今「セカンドウェーブ」と呼ばれているものです。

このセカンドウェーブの原点とも言える「ピーツ・コーヒー&ティー」は2002年に日本に上陸、青山に日本1号店をオープンしましたが、すでに日本から撤退してしまっているのが残念です。
スターバックスは全世界に90の国と地域に展開しており、その総店舗数は22,519店(2015年現在)に及びます。日本では1996年に銀座に日本1号店が出店されました。それまでの日本の「喫茶店」とは一線を画した店内とそのコンセプトが女性客を始め多くの人に受け入れられました。

筆者の憶測ではありますが、そのファッション性の高さもあり、特にそれまでコーヒーを飲まなかった、または飲めなかった女性客を取り込んだことがこのブームに拍車をかけたのではなかろうか、と思います。
【参考文献】
「サードウェーブ・コーヒー読本」
茶太郎豆央・著/1,200円(税別)/枻出版

サードウェーブ・コーヒー読本 | 茶太郎 豆央 |本 | 通販 | Amazon

サードウェーブ・コーヒー読本 | 茶太郎 豆央 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで茶太郎 豆央のサードウェーブ・コーヒー読本。アマゾンならポイント還元本が多数。茶太郎 豆央作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またサードウェーブ・コーヒー読本もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

「サードウェーブコーヒー」とは

そして1990年代後半に入って、「サードウェーブ」の兆しが見え始めます。

サードウェーブの一番の特徴は「コーヒー豆」にあります。コーヒーの栽培から収穫、豆の精製と選別、流通、そして、焙煎されてからコーヒーカップに抽出されるまでの品質を適正に、そして徹底的に管理し、コーヒー豆そのものの味を楽しむことが目的です。コーヒーを単なる生活必需品としてではなく、高品質な食品としてとらえる動きです。
このコンセプトは「ピーツ・コーヒー&ティー」創業時のピーツ氏のモットーの進化版とも言えるかもしれません。

「サードウェーブ」という言葉は、2002年頃からアメリカで使われ始めました。そのブームの先駆けはアメリカ・オレゴン州ポートランドを拠点とするカフェ「Stumptown Coffee Roasters(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)」ではないでしょうか。
「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」は1999年創業。創業者のディアン・ソレンソン氏は、最高品質のコーヒー豆を追求するため自らコーヒー農園に足を運び、コーヒー豆を買い付けています。
こうしたコーヒー豆の「生産」部分に関する注目は「スペシャルティコーヒー」に現れています。日本スペシャルティコーヒー協会は「スペシャルティコーヒー」について、こう定義しています。
「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。

風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際だつ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと」
実際にスペシャルティコーヒーは全世界のコーヒー生産量のわずか5%程度と言われているのです。

さらに、農園ごとのコーヒー豆の味を堪能するためにブレンドしない「シングルオリジン」と呼ばれる豆もサードウェーブブームの要素の一つとしてとらえられています。

またコーヒー豆本来の味という意味では浅煎りでフルーティさを楽しむところもサードウェーブコーヒーの要素の一つかもしれません。

日本でのサードウェーブは?

日本におけるサードウェーブはやはり、2015年の「ブルーボトルコーヒー」の上陸から始まったと言えるでしょう。

この「ブルーボトルコーヒー」の創業者、ジェームズ・フリーマンが日本の喫茶店文化に影響を受けたことは有名です。そのコーヒー豆に最も適した焙煎と抽出方法で一杯一杯丁寧に淹れる。この喫茶店文化の精神は「サードウェーブコーヒー」の重要な要素でもあるのです。
ちなみにアメリカではこの「ブルーボトルコーヒー」、「フォーバレルコーヒー」「リチュアル・コーヒーロースターズ」「サイトグラス・コーヒー」の4社を「4大サードウェーブコーヒー」と呼ぶこともあります。

「スペシャルティコーヒー」──その定義と普通のコーヒーの違いって?楽しめるお店は?

「スペシャルティコーヒー」──その定義と普通のコーヒーの違いって?楽しめるお店は?
最近よく聞く「スペシャルティコーヒー」っていったい何が“スペシャル”なのでしょうか?普通のコーヒーと何が違う?実はいまだにちょっと曖昧な「スペシャルティコーヒー」について、そして日本国内でスペシャルティコーヒーを楽しめるカフェについて、ご紹介します。

サードウェーブコーヒーが味わえるカフェ

もちろん日本国内でもサードウェーブコーヒーを楽しめるカフェがたくさんあります。その中から一部をご紹介します。

Blue Bottle Coffee

「4大サードウェーブコーヒー」の一つと称されるカフェ。2015年、東京・清澄白河に上陸後、青山・新宿・六本木・中目黒・品川と、現在、都内で6店舗展開。
【店舗概要】
「Blue Bottle Coffee 清澄白河ロースタリー&カフェ」
住所:東京都江東区平野1-4-8
営業時間:8:00〜19:00
定休日:無休
URL:https://bluebottlecoffee.jp/

【TOKYOコーヒー日記。vol.2】「ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ」に行ってきた!

【TOKYOコーヒー日記。vol.2】「ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ」に行ってきた!
コーヒーの違いも何も分からないのに「COFFEE &」の担当になってしまった24歳新人編集者(女)。コーヒーを語れる編集者になるため、東京のコーヒーショップで「コーヒー100杯」飲んで勉強してきますー!今回は「ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ」に行ってきました。

ONIBUS COFFEE

コーヒー豆の選定に自社の基準を設け、トレーサビリティが明確なコーヒーだけを仕入れ、提供しています。店名の「ONIBUS」とはポルトガル語で“公共バス”という意味なんだとか。
【店舗概要】
「ONIBUS COFFEE 中目黒店」
住所:東京都目黒区中目黒2-14-1
営業時間:9:00〜18:00
定休日:不定休
URL:http://www.onibuscoffee.com/

古民家をリノベーション!中目黒に新オープンの「オニバスコーヒー」にこだわりを聞いてきました!

古民家をリノベーション!中目黒に新オープンの「オニバスコーヒー」にこだわりを聞いてきました!
当初は世田谷区奥沢にある「オニバスコーヒー」の1店舗だったカフェ。店舗数を徐々に増やし、2016年に旗艦店となる「オニバスコーヒー 中目黒店」を新オープン。古民家をリノベーションした「レトロ」なのに「新しい」お店の中には「オニバスコーヒー」のこだわりが詰まっていました。

グリッチコーヒー&ロースターズ

昔ながらの“日本の喫茶店”が数多くある街・神保町に2015年にオープン。サードウェーブコーヒーの中でも特に浅煎りのフルーティな豆を中心に提供しています。
【店舗概要】
「グリッチコーヒー&ロースターズ」
住所:東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル1階
営業時間:7:30〜20:00(土曜・日曜・祝祭日は9:00〜19:00)
定休日:無休
URL:http://glitchcoffee.com/

神保町から世界へ!「グリッチコーヒー&ロースターズ」が発信する“ジャパニーズコーヒーカルチャー”

神保町から世界へ!「グリッチコーヒー&ロースターズ」が発信する“ジャパニーズコーヒーカルチャー”
毎日コーヒーを飲む人でも、その産地や生産者にまで思いを馳せる人は少ないのでは?サードウェーブをブームではなく、文化として定着させたい。そんな思いで始めた神保町発の新感覚コーヒースタンドとは…?

LiLo Coffee Roasters

常時19種類のシングルオリジンの豆を揃えるカフェ。また、その豆にあった抽出法を選べます。海外からの観光客も多く訪れる人気店です。
【店舗概要】
「LiLo Coffee Roasters」
住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-10-28 心斎橋Mビル1階
営業時間:11:00〜23:00
定休日:無休
URL:http://liloinveve.com/coffee/

多彩な豆と抽出方法で自分だけのスペシャルな一杯を。コーヒーとの出会いを楽しむ「LiLo Coffee Roasters」

多彩な豆と抽出方法で自分だけのスペシャルな一杯を。コーヒーとの出会いを楽しむ「LiLo Coffee Roasters」
おいしいコーヒーを出すヘアサロンとして、アメ村で話題の「LiLo in veve」。オーナーのコーヒー好きが高じて、同じビルの1階にオープンしたのが「LiLo Coffee Roasters」です。「コーヒーの味は一期一会」。そんな言葉を実感できる、素敵な出会いが待っています。

そして、これからコーヒー業界はどう変わっていく?

ファーストウェーブで「コーヒー」の知名度があがり、セカンドウェーブがカフェのあり方を変え、サードウェーブがコーヒー豆のあり方を変えた、と言えるのではないでしょうか。

では、コーヒーの次の進化、ブームとなる点は何でしょうか?
gettyimages (158565)

サードウェーブコーヒーは高品質な豆を最適な抽出方法で楽しむことです。今はカフェで、プロのバリスタが淹れるコーヒーがメインですが、実は豆さえ手に入れば、自宅でも楽しめるのです。ですから、自宅でカフェと同等レベルのコーヒーを楽しむこともできます。
サードウェーブコーヒーは「ワイン」にたとえられることもあります。その土壌や農園の名前がブランドとなり、品種が増えていく。コーヒーはワインほど高価ではありませんが、今後はワインと同じようにコーヒー豆のブランド化が進んでいくのかもしれません。
日本に限定して言えば、コンビニのコーヒーの進化も見逃せません。大手コンビニエンスストアは各社、店頭でコーヒーを販売しています。たとえばローソンのMACHI CAFÉでは店舗限定ですが、シングルオリジンの豆を提供していますし、ファミリーマートではアレンジ・フレーバーコーヒーが楽しめます。
こうしてみると、コーヒーは常に進化を続けてきているんですね。フォースウェーブではどんなコーヒーが楽しめるのでしょうか?いずれも、まだ予測の域を出ませんし、海外においても、まだコレといった動きはないようですが、今後のコーヒーの進化にも注目していきたいと思います。

早くもコーヒーの世界に次のブーム到来?うわさの「フォースウェーブ」って?

早くもコーヒーの世界に次のブーム到来?うわさの「フォースウェーブ」って?
今、世界でブームになりつつある「サードウェーブコーヒー」。日本でも多くのカフェが独自のコーヒーセオリーを持って、次々とオープンしていますが、早くもそのブームに次にくる「フォースウェーブブーム」が話題になりつつあります。
このエントリーをはてなブックマークに追加

WRITER

tktk
tktk

映画&エンタメ系の雑誌編集経験者。映画とドラマと小説とコーヒーがあれば幸せ。

お気に入り登録 >> 他の記事もチェック

RECOMMEND

CATEGORY RANKING

CATEGORY RANKING

RECOMMEND

WRITER