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Twitterで人気が爆発!ふいに泣きたくなる夜に読みたい人情ショートドラマ。深谷かほる『夜廻り猫』2巻 | rooVeR [ルーバー]

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Twitterで人気が爆発!ふいに泣きたくなる夜に読みたい人情ショートドラマ。深谷かほる『夜廻り猫』2巻

誰にだって泣きたい夜はあるもの。そんな夜にそっと現れ寄り添ってくれる存在がいたら、心穏やかに眠りに就けることでしょう。深谷かほる先生の『夜廻り猫』(講談社)は、まさにそんな作品。“夜廻り猫”の遠藤平蔵が、夜ごと、さまざまな想いを抱える人のもとを訪れ、彼らの痛みに触れます。そして、その描写がわたしたち読者の心をも癒やしてくれるのです。

作者は『ハガネの女』などで知られる深谷かほる先生

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3月23日に新装版の第1巻とともに、第2巻が発売された『夜廻り猫』。本作は、『エデンの東北』(竹書房)や『ハガネの女』『カンナさーん!』(ともに集英社)で知られるマンガ家・深谷かほる先生がツイッター上で連載をスタートさせた作品です。わずか8コマで描かれる各エピソードは、いずれも胸を打つことから大きな反響を集め、2016年に初めて単行本化されました。シリーズ累計は10万部を突破し、現在ではモーニング公式サイト・モアイにて連載が続いています。

夜廻り猫って…いったい何者!?

本作の主人公・平蔵は、孤独や悲しみを抱える人と意思を通わすことができる不思議な猫。「泣く子はいねが~」と夜の街を歩き廻っては、涙の匂いを察知し、悲しみに暮れる人のもとを訪れます。とはいえ、平蔵にできることといえば、話を聞いてあげることくらい。学校に行きたくないと悩む女子高生、男友達に想いを告げられない女性、病気が再発してしまった男性、入院中の男の子…。さまざまな人に寄り添い、彼らの想いに耳を傾けるだけなのです。
けれど、本当の悲しみに直面した時こそ、誰かに話を聞いてもらうだけで心がスッと軽くなるもの。余計なアドバイスなんて不要で、「誰かがそばにいてくれる」ということに安心感を覚えるものです。ひとりになりたくはない、だけど泣いている姿を見られたくもない。そんな時、猫の姿をしたやさしい存在が目の前に現れたら…。きっと心を預け、悩みを打ち明けてしまうかもしれませんね。
夜廻り猫/深谷かほる第一話【カレーと牛丼】-モーニング...

夜廻り猫/深谷かほる第一話【カレーと牛丼】-モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ

最新第2巻では世界観がさらに拡大!

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そんな『夜廻り猫』の最新第2巻にも、珠玉のエピソードが満載です。特筆すべきは、平蔵が拾ったチビ猫(後に“重郎”の名を授けられます)との交流を描く連作ストーリー。このエピソードは第1巻から続くものなのですが、最新刊では重郎を思う平蔵の気持ちが深掘りされているうえ、他の猫仲間たちとの関係性も描かれており、それが涙を誘います。
他に、平蔵の生命を救ってくれた長沢家の面々が登場する話や、猫の集会を計画する孤独な集会猫の話など、連作エピソードが多数収録。平蔵が泣きたい人のもとを訪れる様子を縦軸とするならば、これらの連作エピソードは横軸となり、その世界観は非常に広がっているといえるでしょう。ともすれば、単調になりがちな夜廻りという設定に独自の色付けをした手腕には、さすがの一言です。

平蔵が孤独な人たちから勇気をもらうことも

また、平蔵は孤独な人たちの心を癒やすだけではなく、逆に彼らから勇気をもらうこともしばしば。ひとりきりでひたむきに頑張っている彼らの姿を目にすることで、鼓舞されるのです。その時、わたしたち読者の目線は平蔵のそれと重なり、明日への活力をもらえることでしょう。それもまた、本作の人気の秘密かもしれません。

季節は変わり、だんだんと夜が短くなってきました。しかし、泣きたい夜はふいに訪れるもの。そんな時は、ぜひ本作を開いていただきたいと思います。

『夜廻り猫』第2巻

著者:深谷かほる
発売日:2017年3月23日
価格:1080円[税込]
発売元:講談社
text:五十嵐 大

夜廻り猫/深谷かほる - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ

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