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「アイスコーヒー」──日本の喫茶店が作り出した日本特有のコーヒーの楽しみ方

暑い季節にはやっぱりアイスコーヒーが飲みたくなりますよね。キリっと冷えており、すっきりした苦味を持つアイスコーヒーはたくさんの人に愛飲されています。しかし実はこのアイスコーヒー、非常に珍しい飲み物だということをご存知でしたでしょうか。

アイスコーヒーは実はとても特異な飲み物

アイスコーヒーは日本では一年を通してどこでも手に入ります。コンビニでもカフェでも、いろいろなところで手軽に飲めるのがアイスコーヒー。
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すっきりした苦味、暑さを吹き飛ばしてくれるような味わいは、愛好者も多く、喫茶店の人気メニューでもあります。エスプレッソにトニックウォーターを入れた「エスプレッソトニック」もじわじわ人気を集めています。
日本は世界で最もアイスコーヒーを消費する国と言われています。

「アイスコーヒー」というスタイル自体は200年ほど前の海外の書籍に記載があると言われていますが、爆発的に人気を獲得している国は日本です。
日本ではすでに明治時代に、「氷コーヒー」という名称でアイスコーヒーが売られていたと言われています。当時は、ガラス瓶に入れたコーヒーを井戸の水にひたしていたのだとか。

商魂たくましい!?アイスコーヒーが人気になった理由とは

アイスコーヒーが日本で流行したのは、実はコーヒー店の営業努力の結果です。
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熱いコーヒーが一般的であった頃、夏場になると、やはりコーヒー店は客足が落ちました。そのため、「冷たいコーヒーを出して売り上げを得よう」という考え方から、アイスコーヒーが一般化していったそうです。
このアイスコーヒーが逆輸入的に海外に伝わっていき、ここ20年ほどの間で海外でも見られるようになりました。
ドイツではグラスに入れてストローで飲むカフェラテをありますが、これも「ストローで飲んでも火傷をしないくらいの熱さ」であって、アイスコーヒーではありません。
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また、同じくドイツでは、「アイスコーヒー(アイスカフェ)」と注文すると、少しぬるめのコーヒーの上にアイスや生クリームが乗ったものがでてくるのだとか。

自宅で淹れるとき、アイスコーヒーに合う豆とは?

アイスコーヒーに相性のよい豆というのは、マンデリンやコロンビア、グアテマラなどのように、香りが強いコーヒーです。
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しかしこれらは酸味が強く感じられるものではあるので、焙煎は「深煎り」がおすすめです。フレンチロースト~イタリアンローストで、エスプレッソなどにする豆もこれらの煎り方で作られることがあるほどの深煎り。選ぶのが難しい場合は、コーヒー店の「アイスコーヒー用ブレンド」を選ぶと良いですよ。
コーヒーは浅く煎ると酸味のあるさっぱりした味わいになりますが、アイスコーヒーは氷をたくさん入れて飲むので浅煎りにしすぎると香りや味がぼやけてしまいます。そのため、ホットで飲むとき以上の「深煎り」が好まれるのです。
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最近は「アイスコーヒー」というよりも「水出しコーヒー」のほうが、人気が高くなってきているようです。
「水出しコーヒー」は穏やかで優しい味わいになり、時間が経っても味があまり変わらないのです。「水出しコーヒー」は通常お湯でドリップするコーヒーを水でドリップします。ですから抽出時間自体は長くかかります。ただ、抽出した後、あまり味が変わらないのが大きなメリットです。
喫茶店やカフェなどでよく作られており、冷蔵庫での保管が可能なので、とても冷たいコーヒーを楽しむことができます。自宅でもできるので試してみてくださいね。
text:鍋谷萌子
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